名護域(旧名護町)              トップへ

・世冨慶(フトゥチウガン)


名護市世冨慶(2009年1月20日 メモ)

 世冨慶では旧暦12月24日のフトゥチウガンをしている最中であった。供え物を見ると、山原らしさものではない。中南部方式か。それともユタ方式なのだろうか。世慶慶の様子を知らずして、話をしたのでは・・・大臣みたいな言葉や知識の羅列になってしまう。それは性に合わない。ちょっと、世冨慶区の区長さんや神人などと声をかわし、集落内を急ぎ足でまわる。

 集落は小規模である。規模は小さいが独特の空間が目にはいる。リュウグウの神・ムラ火神・神アサギ・根ヤー・根神ヤー・アサガーなどが、集落内に散在してある。ムラ火神の前の広場にかつてムラヤー(公民館)があったという。ムラ火神の呼び方やムラヤー敷地跡にあるので理にかなっている。そこでフトゥチウガンをしている。

 集落区分のクシファーリ、メーファーリの呼称が残っている。今はクシグミ・ナハグミ・メーグミ・ヒサグミと呼ばれている。墓地は世冨慶川の左岸の河口にまとまってぎっしりとある。墓碑のヤゴー(屋号)を整理するだけでも世冨慶の特徴が見えてきそうである。

 「世冨慶」について、どんなことを話題にしようか。これから思案することに。二度は断れないし、極端に資料の少ない区である。「もくじ」立てでもしてみましょう。「区の議事録」(戦後)がないだろうか。