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この出納簿は今帰仁村諸志を中心とした「西武耕地整理」に関わった組合員の出納簿である。一帯の耕地整理は昭和18年の「食糧増産事業」と連続している。帳簿は年月日・摘要・受・拂・残高となっている。「17年度精算ノ時、前帳ヨリ繰越金入ル」とあるので、組合組織は昭和17年度以前にスタートしている（その帳簿は未確認）。この耕地整理域に中城ノロ所有の土地が含まれている。名簿に女性の名前がでてくるのはノロさんのみである。明治36年の土地整理で、それまでのノロ地がどのように処分されたのか。その出納簿からすると、ノロ地はノロに土地の所有権を与えていることがわかる。ノロ地のすべてではない。崎山に持っていたノロ地は、崎山に住む近い親戚の名義になっている。
（工事中）
