中頭・島尻     トップへ

 沖縄本島の中頭郡について、述べることが少ない。沖縄の歴史や文化を語るには、中頭の名所旧跡について把握しておく必要があろう。一つひとつ整理する時間がないので、まずは『中頭郡志』から項目をあげ、一軒一軒訪れてみることに。(沖縄県中頭郡誌より)

1.浦添城趾趾(浦添市仲間)
   (石碑あり)
2.為朝岩(浦添市仲間)
3.福龍寺趾(浦添市仲間)
4.ようとれ(浦添市仲間)

5.伊祖城趾(浦添市伊祖)
6.牧港(浦添市牧港)
7.小湾浜(浦添市小湾)
8.安謝港(浦添市安謝)
9.経塚(浦添市経塚)
10.城間の御殿(浦添市城間)


11.末吉神社(那覇市首里末吉町)
12.遍照寺(那覇市首里末吉町)
13.内間御殿(西原町嘉手刈)
14.伊保の浜(西原町小那覇海岸)
15.金宮(宜野湾市大謝名)
16.森の川(宜野湾市真志喜)
17.伊佐浜(宜野湾市伊佐)
18.普天間宮(宜野湾市普天間)
19.神宮寺(宜野湾市普天間)
20.安里寺(中城村安里)


21.屋宜の浦(中城村屋宜)
22.中城若松の墓(中城村安谷屋)
23.中城城趾(北中城村字大城)
24.護佐丸の墓(中城村久場)
25.北谷城趾(北谷町北谷)
26.野国総官の墓(嘉手納町兼久)
27.樹昌院(北谷町玉代勢)
28.阿摩和利の生誕地(嘉手納屋良)
29.比謝橋
30.楚辺の暗川(読谷村楚辺)


31.座喜味城趾(読谷村座喜味)
32.残波岬(読谷村真栄田)
33.越来城趾(沖縄市越来)
34.鬼大城の墓(沖縄市知花)
35.美里城趾(伊波城趾)
36.伊波貝塚(うるま市伊波)
37.観音堂(嘉手刈)(うるま市嘉手刈)
  嘉手刈にあり、堂宇狭小なれども近村よりの参詣者多し。記録あり。
38.雨城毛(沖縄市安里)
39.安慶名城趾(うるま市安慶名)
40.勝連城趾(うるま市勝連)


勝連町(現うるま市)浜比嘉島(2003.7.11)

 勝連町浜比嘉島まで足を運んでみた。平安座島・宮城島・伊計島は与那城町の内。浜比嘉島もそうだと思っていたのだが、途中勝連町であることに気づいた。まったくの認識不足である。途中、海中道路の途中にある「海の駅 あやはし館」(二階部分が資料館)までいく。休館であったが職員が出てきて展示を見せてくれた。感謝。海に関わるいい展示がしてあった。再度ゆっくり訪ねることにする。

 以前シニグの分布図をみていたら浜比嘉島にシニグ堂(東の御嶽)があり、シニグが行われているようだ。旧暦六月二八日と八月二八日に浜と比嘉の二つのムラ(集落)で行っているようだ。浜比嘉のシヌグ祭は、他地方の人が島に渡ってくるのを無くするための時化祈願だという(『勝連町史』)。
    浜比嘉両部落の神職、当役、有志が集り、先ず島に他地方の人が上って
   いないか確かめた後、シヌグ堂に参集して、他地方からの渡来者防止の
   為の時化を祈願する。すると当日は必ず海が荒れるのでこれを「シヌグ荒
   れ」と称えている。
    今日でも「シヌグ荒れ」は必ずあると島の人は語っている。シヌグ堂での
   行事が終ると、比嘉の関係者は別れて比嘉の諸拝所を巡拝する。拝所の
   浜崎という所では、ヤブチ島の方向目掛けて弓を射る所作をすることにな
   っている。
 古宇利島のプーチ御願や海神祭(ウンジャミ)の要素も含み興味深い。名称はシヌグだが山原のシニグの要素と大部異なっているような印象をもつ。行われている祭祀を見てみたいのだが、「シヌグ荒れ」が来てダメでしょうね(現在もそうだろうか)。

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▲海中道路の途中にある「海の駅 あやはし館」      ▲浜比嘉島の浜集落

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 ▲海中道路の途中から浜比嘉島をみる     ▲シヌグ堂(西の御嶽)の中の様子