宮古伊良部島は宮古郡伊良部町(現在宮古島市伊良部)です。島に伊良部・仲地・国仲・長浜・佐和田・池間添・前里添の集落があります。これまで伊良部島を訪れたのは10年前です。宮古島(現宮古島市)は何度も訪れています。「宮古のムラ・シマ」をテーマに大学で講義(沖縄の地域文化)をしてきました。伊良部島については触り程度でした。その時に使った画像が以下の画像でした。伊良部島と関わる画像は30枚程あります。

 紹介する画像(今帰仁村歴史文化センター蔵:メルビン・ハッキンス撮影)を見ていると、足を運びたくなります。来月(9月)には伊良部島まで調査で行く予定。

 『伊良部村史』挟まっている領収書を見ると、平成12年1月に伊良部町前里添(昭和57年に伊良部町になっています)を訪れています。1477年に朝鮮済州島から漂流して与那国島へ漂着した漂民が記録した記事に、当時の生活の様子を伺うことができます。沖縄本島のことではありませんが、それに近い姿が彷彿されます。与那国町のにもありますが、手元にないので『伊良部村史』から。

 伊良部島のムラの展開をみると、沖縄本島の古琉球のムラの展開をみることに繋がりそうである。これまで、近世の村(ムラ)の概念で近世以前、グスクが展開していた時代を論じているのではないかと。伊良部島のムラ・シマの展開を素描することは、近世以前の沖縄本島のムラ・シマを見ていくべきヒントを与えてくれそうです。

 1477年2月済州島民は与那国島→西表島→多良間島→伊良部島へと護送されています。
 ・島人の容貌は我が国と同じ。
 ・その俗耳を穿ち貫くに青小珠にて頂に巻くこと三、四回垂るること一尺許り男女同じく老者は否らず。
 ・黍・粟・薯・麥あり
 ・男女皆はだしにして鞋なし。
 
 (工事中)




 
  ▲伊良部島の佐良浜(昭和30年頃)          ▲崖に家々が(佐良浜)


      ▲船から馬を吊し上げる              ▲船から車を上陸させる
    宮古伊良部島(2012.8.16)
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