2012年1月13日(金)メモ 【比謝川沿いの古墓】
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【比謝川沿いの古墓】
嘉手納町と読谷村と間を比謝川が流れている。比謝川の両岸の崖に古墓が群をなしてある。その川の上流部に屋良城がある。比謝川の下流域は山原船などが往来していた時代の港としては立派である。その川沿いに伝承に登場する人物の墓が置かれていることに注目する必要がありそう。また、各地に比謝川沿いの場所や地形のところに古琉球の時代、その伝承をもつ人物が葬られている。それは古琉球の墓の形を示していると見られる。
ただし、第二尚氏時代以前の伝承の墓は、近世になって移動、あるいは造りかえられている。戦前、戦後に造りかえられて墓の周辺からは近世末の厨子甕が放置されている。それらの墓から、古琉球から近世、さらに明治以降の墓地・墓の形態・集骨蔵(厨子甕・イケ)など墓の形態の変遷が見えてきそうである。
▲今帰仁村仲宗根大井川下流域の古墓群(近世に使われた墓もあり)
▲比謝川下流域(左岸)の崖中腹の古い墓 ▲伝説の仲今帰仁按司祖先之墓
▲比謝川下流域右岸にある三山時代以前の伝承に登場する人達の墓(嘉手納側の対岸:渡具知港あたり)
【比謝橋の下流域】
(『読谷村史』より比謝橋下流域を「まとめ」て入れる)