2020年6月21日(日)                  トップ(もくじ)へ



今帰仁村謝名トーヌカでの遺骨の移葬記録(6月21日調査)


トーヌカの開いた墓の確認(移された墓が目立つ)
 ・今回移葬したT家の墓も古墓の並びにある。
 ・午前10時頃に現場に着く。しばらくして業者がくる(二人)
 ・午前10時半頃、お坊さんが業者さんと一緒にくる。

 ・午前11時頃は墓庭の掃除をし供え物を置きお坊さんの祈りをする準備をする。
 ・11時半頃、墓主と一族(数人)が集まる。
 ・お坊さんの祈りが終わると墓を開ける(業者)。開ける間、主は葬られている方
   は音楽が好きだったということで民謡を流している。
 ・坊さんの開ける祈りが終わると、参加者一人ひとり線香を添える。
 ・墓は柔らかい岩壁へ横への掘り抜き。墓口は二月に一度開けたとの事で、
   ブロックで閉じてあり、ブロックを取り除く。
 ・11基の厨子あり。
 ・火葬された骨壺は二、三基。(今帰仁村での火葬は昭和36年から)
 ・幼児の骨壺(小さな壷)が二基。
 ・洗骨されたのが□基。
 ・銘書の一番古いのは墓を造った方とみられる人物。⑤咸豊六年丙辰十月十八日 
  向氏士族 田港□□である。

   年齢など。
 ・一族に厨子甕の確認。一族はそれぞれ帰宅。墓主は遺骨を移すまで立ち会う。
    (中部のメモリアルパークへ)


・トーヌカの様子(移葬された開墓が目立つ。開き墓のいくつかは戦時中、避難に使われたという。

  
   ▲トーヌカ     ▲トーヌカの様子(古墓地地域)    ▲墓を移し開いた状態

  
   ▲T家の墓              ▲開ける前の供え物     ▲お坊さん祈り

 
 ▲祈りが済むと墓口を開ける   ▲墓庭に出された厨子甕


 ①光緒十四年戌子十月十日 田港朝□ 真三良

  
 ②昭和参年□月壱拾五日卒ス
    田港朝□参男  年代弐拾四歳 巳ノ人


 ③夫 田港朝功 昭和七年□□□
  妻 田港カメ  □□□
           新骨済(洗骨か)
  夫 大正八年旧七月二十日
    故朝功妻カメ 子人 


 ④昭和二十三年 旧六月十四日 田港朝増 七十五才死亡 丑ノ人 妻ウト

 
 ⑤咸豊六年丙辰十月十八日 向氏□□ 田港□□ 右同人妻


 ⑥銘ナシ


 ⑦朝昌 長男 朝重


 ⑧故田港朝昌 巳年 昭和五十五年 十一月六日 旧九月二十六日


 ⑨ 2005年 平成十七年一月十五日 故田港ツル 享年□五才


 ⑩銘なし    ⑪銘なし(ミミチブ)

以上    合掌